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生きるのをがんばりたい

第51回 情報科学若手の会に参加しました

はじめに

wakate.org

今年も情報科学若手の会に行ったので書きます。こちらは参加者の気持ちで、幹事の気持ちは反省会後にまた書きます。

過去の参加記録はこちらです。

今年で参加も4回目になるので、感慨深いかもしれない。今年は気づいたら終わってた気がしました。楽しい時間は終わるのが早いというので、そういうことですね。気が抜けているだけかもしれないので、気合を入れたい。

発表の感想

招待講演と若手特別講演

招待講演はコンテナーデータセンターを個人で作ったお話を、宇田さん。

「データセンターを個人で作った」という文字列が強力なので何を聞いても面白く、とても楽しい時間だった。「コンテナー即売会」「いかにもコンテナーを置くためのようないい物件」「土地が買えてしまったので後戻りできなくなった」がお気に入りワードベスト3です。 普段キーボードを叩いて暮らしているので現実空間に存在するものを作る話は夢があるし、遠い存在だと思っていたデータセンターに親近感がわいて良かった。ラック3台くらいなら単相電源で良いのか〜なるほど〜と思った。質問者が皆「自分もデータセンター欲しくなりました、」という枕詞をつけて質問を始めており、やはりこれは情報科学の人間の夢なんだと思う。僕もほしいので、とりあえず家で雑になっているラズパイをどうにかするところから始めたい。

若手特別講演はプログラムの難読化手法について、黒米さん。

難読化というとソースコードをややこしくするだけだと思っていたけれど、ロジックの難読化や論理式の複雑化など、色々なアプローチがあって興味深いと思った。 一番面白かったのは、プログラムの高速化の手法を難読化の方法として用いるところ。他のセッションでちょうど高速化はコードが複雑になって辛いという話をしていたので、ふつうのソフトウェア開発で欠点になるところを活用してしまうのは皮肉っぽい。活用する側が攻撃側なので欠点といえば欠点なのだけど。SATソルバの話なども出てきて、プログラミング言語の色々を使って攻防が繰り広げられているのだあ、と思った。あとはやっぱり機械学習が使われてきており、今後もっと使われていくという見解を得た。後輩がそのようなことをやっていて、構文木をデータとして入れて云々という内容だった気がするので、今度会ったら詳しく聞こうと思った。 聞いてて面白いけど詳しく理解できなかったことはとても残念だったので、精進したい。

一般/ショート

情報科学のことならなんでもOKという趣向で発表を募っているので、毎年様々な分野の深い話を聞けて良い。 トピックスはだいたいこう。

プログラミング言語、セキュリティ、インフラの話が多かった気がする。同じ人を壇上で3回くらい見かけるのを2回くらいやった気がするので、そういう関係かもしれない。

印象に残った感想を述べていきます。

  • 非同期処理の手法がとっちらかりすぎててすごい

  • Lispは神言語

  • やはり一度コンパイラを作りたい
  • サイバー攻撃の可視化には学生時代の研究室の関係上一家言あるので(以下略)
  • ポートを家の扉に例えるのはかわいかった
  • 極力人間の仕事を減らすために環境構築を自動化したいが、年1回のためにどこまでやるかは考えるところがある
  • 「(時間を食われすぎるため)CTFは明らかに社会人には難しい」
  • 企業がこれほどまでにCTFに力を入れているのは、ハッカーの技術を吸収できるとか、未知の脆弱性を見つけられることもあるとか、メリットが大変大きいため
  • OSSは人
  • 発表中にOSSのオーナーにTwitterでメンションを投げて無事返信があり、めでたかった
  • 会計データで会社のマッチング
  • IaaSの多様性がしんどい
  • Rustは要するに安全なC++
  • REmacs
  • アカデミアでのニューラルネットはブームの終わりを迎えているところ
  • 計算機科学の知見が脳科学に示唆を与えている!可能性を感じて嬉しくなる
  • ディープラーニングは脳になれるか?→No(激うまギャグ)
  • ディープラーニングで中間表現を扱えるようになってきている
  • GANすごい
  • 「discriminatorがグレる」

交流イベントの感想

今年はナノブロックを説明書を見ないで組み立ててもらうゲームをしました。説明書を見て指示を出す人、ブロックを組み立てる人に分かれてやります。また、箱の中身は何だろな?クイズをやりました。ガラケーとかアヒルのおもちゃとか入れました。

みんな集中してて茶々を入れても構ってもらえず寂しかったです。 僕もやりたかった。

ナイトセッション・懇親会

会場の都合上、みなさんとお話できる時間は短かったですが、話したかった人と話せて良かったです。

おわりに

来年は発表したい。

推しきのこ #wakate2018