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生きるのをがんばりたい

ストラテラの服用を始めてから1ヶ月半が経過した

はじめに

ADHD の治療として、ストラテラの服用を始めていました。 服用から1ヶ月半くらいが経過したので、感想を書いておきます。

ストラテラコンサータについて

ADHD の症状を軽減させる薬はいくつかありますが、成人にはストラテラコンサータを処方するようです。 ストラテラコンサータも、神経伝達物質であるノルアドレナリンドパミンの濃度を上昇させることで集中力や注意力の欠如といった諸症状の改善を期待する薬です。

ストラテラはアトモキセチンを成分とした薬で、ノルアドレナリンの再取り込みを阻止します*1

コンサータメチルフェニデートを成分とした薬で、ドパミンノルアドレナリンの再取り込みを阻止します*2。また、徐放性製剤という特殊な作りをしています*3コンサータは副作用として依存が認められることもあり、現在は処方のために医師の元で患者情報の登録が必要になっています*4

ストラテラコンサータ神経伝達物質の濃度を上昇させる効果がある薬ですが、効き始めるまでの期間や併用できない薬、効果や副作用の強さ、処方されるための手間などの事情から、使い分けられているようです。 一般的には、処方しやすいストラテラから試していくことが多いそうです(担当医談)。

ストラテラは少量から始めて、効果や副作用を観察しながら増やしていくような薬になります*5

通常、1日アトモキセチンとして40mgの服用から開始し、その後1日80mgまで増量された後、維持量として1日80〜120mgを服用します。

とありますが、僕は1日10mgから始めました。非常に少ないと感じられますが、ごく少量でも効く人がいることが分かってきたのと、副作用の兼ね合いから、少量で服用をはじめることになりました。

感想

ここ最近困っている以下の ADHD 由来の症状がどうなったか、みたいな観点で感想を書いていきます:

  • 日中の継続的な眠気
  • 無気力感
  • 集中力の欠如
  • 物事への取り掛かりの困難さ

ストラテラ 10mg

3週間ほど服用していましたが、特に何もなかったです。

担当医曰く、副作用が出ないことを確認するためなので、狙い通りとのこと。副作用もなければ効果もなかったので、特に感想はないです。

ストラテラ 25mg

3週間ほど服用しているところですが、日中の継続的な眠気と無気力感、物事への取り掛かりの困難さが軽減されています。 特にストラテラの量を25mgに増やした1日目は、症状のうち日中の継続的な眠気と無気力感が大きく改善されたように感じました。

以前は起きてから夕方までずっと眠気があり、1日のうちに短い睡眠を何度もとらないとまともに動けない、という日が多かったです。無気力感も手伝って、起きても何もしたくないしとにかく眠い、という状態でした。

日中の継続的な眠気については、起きてから夕方までぼんやり眠気があるものの動けないほどではない、といった程度に症状が軽減されています。休日は眠気を感じずに動ける日もあります。 無気力感や物事への取り掛かりの困難さについては、寝転がってもできる読書や英語の勉強、据え置き機のゲームでプレイが日課になっているようなタイトルを遊ぶこと、辺りは苦なくできるようになっています。食事も2食は忘れずに食べるようになっています。

ただ、薬に慣れてきたのか症状が軽減された状態に慣れてきたのか、日中の継続的な眠気はまだまだ残っています。気力を持つことや物事への取り掛かることも、何に対しても苦なくできるわけではないので、もう少し症状が軽減されると暮らしやすいのにな〜とは思っています。

おわりに

僕は少量のストラテラでもまあまあ効果があり、勤務中にあまりにも眠くてその辺で昼寝して上司との 1on1 すっぽかしたり、何をする気にもならず1日中虚無をやって過ごす、ということが無くなりました。

まだまだ社会の過ごしづらさはありますが、ADHD の症状に若干の改善が見えたことで「人生やってやってもいいかな〜」くらいの気持ちが出てきました。また、薬によって自分の思考や行動が変わるのが面白くて、植物の観察日記をつけているような楽しさもあります。良かったですね。